タグマネージャーでは計測やターゲティング等々の処理の為に「クリックした要素」を使ってごにょごにょ処理する時ありますよね。それをAdobe Launchでやるときに知ってると便利な方法をお伝えします。
今回ご紹介する内容
今回は、「なにかの要素をクリックした時」にそのクリックした要素の情報(リンク先URLやクリック要素文字列)をData Elementsで取得したり、何らかの条件で使う方法をお伝えします。
クリックした要素 = event.target
答えは結構簡単で、"event.target"という要素が実はAdobe Launch内ではこういうevent bindingの時に使えます。
この要素ですが単純にJavascriptのAタグとかのイベントハンドリング時のデータと同じなので…
そのクリック要素が持つ属性(attribution)が使えます。例えば。
- event.target.href:クリックした要素のリンク先(aタグの場合)
- event.target.text:クリックした要素の文字列(リンクされてる文字列)
みたいな感じですね。これをform要素にしたらvalueとかnameが取れます。
使い所
使い所はやっぱりリンクタグ系ですね。
例:特定のAタグだけ発動するRuleを書きたい
特定のAタグだけ発動してAdobe Analyticsとかで計測したい…そんなやつです。
こんな感じのルールを設定するイメージ。

普通にイベントは"Core"にあるClickを使えばいいのですが、これだけだと全ての条件で動いてしまいます。
なので、Conditionsで制限をしたいですね。ということで、ここで活躍。Value Comparisonを使って…

このようにここでevent.target.hrefを使います。
あ、ちなみにLaunch内で使うときには変数として使いたいので、そのときは変数として使いたい文字列を"%"で囲ってください。event.target.href なら “%event.target.href%" になります。
ここまで来たら、この先もそのまま使っちゃいましょう。
例えばAdobe Analyticsでこの値を計測したいのであれば…こんな感じ。

あっという間!覚えれば簡単ですね!
ちなみにGTMで言うと…
おそらく馴染みが深い人が多そうな、GTM(Google Tag Manager)の場合だと、いわゆる組み込み変数のことです。

これを使うと、クリック系のイベントのときにこちらの情報が使えるので好きに変数へ送る事が可能。
GTMの場合は、ある意味わかりやすく項目がリスト表示されているのでわかりやすい…
まとめ
- Adobe Launchでクリックした要素などの時にRuleを発動させたら、その時だけ「event.target」という変数が使える。
- bindした要素自体がここにマッピングされているので、AタグならAタグの属性についているものが使える。(hrefとか)
これでAdobe Launchを使ってサクッといろんなデータ収集等に役立ててください!